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【エッセイ】息子と2人で料理をする日

エッセイ・コラム
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息子「おかあさーん、今から明日の夜ごはん作るの?」

私「んーせやねー、作るよー。」

 

体調不良で保育園を早退したにもかかわらず昼寝をしていない2歳娘が、早々と寝てしまった午後7時30分。

もうご飯もお風呂も済ませてしまったが、5歳息子が寝つくにはまだ早いかなーという時間。

息子は録画した仮面ライダーに釘付けだった。

では、明日の夕飯を作ってしまうかと、(我が家は共働きのため前日夜に次の日の夕飯を作ってしまうルーティーン)台所に立った私に息子は声をかけた。

 

息子「野菜を切りたい!」

 

息子は2歳頃から包丁を握っているが、にんじんを切っているときに指を怪我して以来、とんと包丁を使いたいとは言わなくなった。

そんな息子の久々の申し出。

 

正直、息子が料理を手伝いだすと、あれを切りたい、これをやりたい、いや難しくてできない、熱いなどなど、要求ばかりで料理が進まない。

イライラすることも多いのだが、せっかくの機会(今日は夫の帰りも遅いし、息子が寝る時間まで余裕がある)なので、お手伝いをお願いすることになった。

 

私「じゃ、一緒に作ろっか」

息子「何を作るの?」

私「肉野菜いためやで」

息子「じゃあ、ぼくが野菜を選ぶね」

 

彼は椅子を用意してその上に立ち、冷蔵庫の野菜室を開けた。

彼がチョイスしたのは、にんじん。

私は、そこにしいたけと長ネギを追加した。

にんじん…以前怪我をした、いわくつきの野菜である。一抹の不安が頭をよぎる。

 

息子「にんじんの皮むきしたい!」

 

彼はさっさと人参を手に持つと、まな板の上に置き、ピーラーで皮をむき始めた。

私はその間、薄切り豚肉に塩、酒、しょうゆで下味をつける。

 

息子「…難しい…お母さんやって」

 

意外と早くギブアップの声が上がる。微妙な表情で彼を見てしまったが、気を取り直して、交代した私が皮をむく。

その間、彼は下味をつけた肉を混ぜていた。

 

皮がむけたことを知ると、

「人参切る!」

と包丁をせがむ。

 

彼が4歳の誕生日に買ってあげた子供用包丁。

最近出番が少なかったが久々に活躍できる時が来たようだ。

セラミックなので見た目はおもちゃっぽいが、意外と切れ味鋭くトントン切れる。

 

気をつけて切ろうね、と彼に渡した。

私が手を添えなくても上手に切っていく息子。

 

一応、包丁の柄の握り方(彼は柄の先の方を持ちすぎる)と、野菜を押さえる左手の指先を丸くすることを注意した。

なんてったって、この前怪我をした時は左手の親指の先が伸びていて、固い人参を頑張って切ろうと勢いよくそこに向けて刃先をおろしたものだから、ちょっぴり指先の皮を切ってしまったのだ。

指先だからなかなか血が止まらなくて、テンパったなー(主に私が)なんて、昔のことを思い出している間に、トントンと切っていく息子。

 

「あ、指先はちゃんと丸めるんやで。あ、包丁を持ってる時はちゃんと包丁を見て!」

慌てて声をかける私。

 

なんだか昔より切るのが上手になった。

家にいるときは対して教えてないけれど、どこで覚えたのだろう?

背も大きくなったなあ。

昔、台所で手伝いしているときに使っていた椅子で作業するには背が高くなりすぎて、幼児用の小さい椅子に乗った方がちょうど作業しやすい高さになっている。

 

私1人で2人の子を見ていると、どうしても小さい妹を優先して見てしまう。

久しぶりに息子とゆっくりした時間を持って、改めて彼の成長した姿に気づき、なんだか感慨深くなってしまった。

 

トン、トン。

厚さも大きさもバラバラだけれど、最後まで人参を切り終えた息子は、なんだか満足気だった。

私もホッと一安心。

 

切ったにんじんはフライパンへ入れてもらう。

長ネギとしいたけも、無事に切り終えてフライパンの中へ入れた。

 

 

私「はい!お手伝いありがとう!野菜はこれでお終いやでー」

 

私は、下味の付いた豚肉、にんじん、長ネギ、しいたけが入ったフライパンに、中華味の顆粒だしを入れる。少し水を足して蓋をして、くつくつと煮込む。

あんなに大きく切ったにんじんは、多少煮込まないと柔らかくならないだろうから。

 

さて、しばらく煮込んでみたけれど、どうだろう?とフライパンの中を覗いていると、息子は味見もしたいと言う。

切ってもらったにんじんを小さな皿に入れて、彼に手渡した。

 

私「熱いし、ふーふーするんやで。…美味しい?」

息子「熱ーい!うん?うーん…少し味が足りないかな?」

 

一丁前に批評するなぁ。

少し塩を足して、オイスターソースを追加してみる。

 

息子「ねぎもしいたけも食べたい!」

 

おー、最近、野菜も肉も積極的に食べてくれない息子が、野菜を食べようとしてくれている。

うれしいな。

 

まだまだ、食べむらのある息子。

一緒にご飯を作って食べてくれるようになるんだったら、週に1回ぐらいこんな機会を作ろうか。

 

ついでに料理好きになってくれて、ご飯担当になってくれたら、なんて淡い期待もあるが、そこは息子の意思を尊重しよう。

息子の使っている子供用包丁

 

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