sayaです。
田舎暮らししたいと思った原体験は、長期休みごとに滞在していた母の実家にあります。
四国徳島県、剣山のふもと、旧木屋平村に母の実家がありました。
家は壊してしまい今はなくなってしまいましたが、中学生くらいまで夏休みや冬休みになると数週間お世話になっていました。親が一緒の時もありますし、子供たちだけのときもありました。
標高の高いところにあるので、夏は涼しい場所です。
昼は川遊び。
夜は電灯に寄ってくるカブトムシやクワガタとり。
黒い雷雲が雷を落としながら谷を横切っていく様を見たときは綺麗で感動しました。
冬は雪も多く厳しい環境です。
雪にまみれて雪合戦をしたり、
アルミサッシの中ですし詰めになって冬眠しているカメムシを見つけて戦慄したり。
広大な裏山で(祖父母所有)栽培しているしいたけを収穫し、
罠で捕まったイノシシを見に行くこともありました。
祖母手作りの梅干しやゆずの酢も美味しかった。
また、祖父母は会社経営をしていたので、こんな田舎でもちゃんと商売して稼げるんだなというのを幼心に見せてもらいました。
もちろん、
「たまに行くから楽しいんであって生活するのは大変だよ。」
「何もなくて面白くないよ。」
というお決まり文句は言われていたのですが、自然の中で暮らすことで心が充実することは幼少のときから刷り込まれていたようです。
主人の実家も私の実家もこんなに田舎にはありません。今のまま都市に住んでいると、私たちの子供たちはこんな田舎生活を手軽には体験できないんだろうなと思うとちょっと残念なような…ただのお節介かもしれませんが。
私にとって田舎というのは、私というものを形作る重要な要素だったみたいです。